緑内障手術

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【院長インタビュー】当院の緑内障手術について

緑内障とは具体的にどのような病気ですか?

緑内障は、目の神経、具体的には網膜の神経がダメージを受ける病気です。これをカメラに例えると、白内障がレンズの問題であるのに対し、緑内障はフィルム、つまり網膜の問題と言えます。緑内障の治療は、既にダメージを受けた神経を修復することはできませんが、さらなる悪化を防ぐことが主な目的です。

さくらの森眼科の緑内障の治療方法は?

緑内障の手術は病気を「治す」ものではなく、進行を「遅らせる」ことが目的

緑内障の治療には、進行を遅らせるための目薬や、必要に応じて手術が行われます。しかし、緑内障の手術は病気を「治す」ものではなく、進行を「遅らせる」ことを目的としています。つまり、緑内障は治る病気ではなく、管理して長く付き合っていく病気ということです。したがって、緑内障は、正しい理解と継続的なケアが大切な病気です。当院では、緑内障手術の中でMIGS(小さな傷口を用いる手術法)を主に実施しています。この手術法は、身体への負担が少なく、合併症のリスクも低いという特徴があります。一部の患者様には非常に効果的ですが、進行した緑内障に対しては効果が限定的である場合もありますので、最適な手術法の選択が重要です。詳細については、医師にご相談ください。

緑内障手術

緑内障とは?

緑内障は、視神経の損傷と視野の狭窄を特徴とする眼の疾患で、日本緑内障学会のガイドラインによれば、「視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常」と定義されます。つまり、緑内障の診断と治療は、眼圧を管理することによって、視神経の損傷の進行を遅らせることに焦点を当てています。

緑内障の症状について

緑内障の自覚症状は、通常、視野の狭窄や見えにくい「暗点」の出現です。しかしながら、多くの場合、この進行は非常に緩やかで、初期段階では自覚症状がほとんどないことが一般的です。急激な眼圧の上昇を伴う急性緑内障発作では、眼痛や頭痛、吐き気などの強い症状が出現します。

緑内障の原因と分類

緑内障の根本的な原因は、眼内の房水循環異常による眼圧の上昇です。この房水は、眼球の形状を保持し、眼内組織に必要な栄養を供給する役割を果たしていますが、その産生と排出のバランスが崩れることが緑内障の発症につながります。 

緑内障は主に2つのタイプに分類されます。

原発開放隅角緑内障

原発開放隅角緑内障は、房水の流出路であるシュレム管が目詰まりをおこし、眼圧が上昇するタイプです。

原発閉塞隅角緑内障

原発閉塞隅角緑内障では、隅角が狭くなり、最終的には閉じてしまい、房水の流出が妨げられます。

緑内障の検査と診断

緑内障の診断には、眼圧検査、隅角検査、眼底検査、光干渉断層計(OCT)、視野検査が行われます。これらの検査により、緑内障の存在、タイプ、進行度を評価します。

当院では最新鋭の機器を使用患者様にご負担の少ない検査を行なっております。

緑内障の治療

緑内障の治療は、視神経のさらなる損傷を防ぎ、視野の損失を最小限に抑えることを目指します。治療法には、薬物療法、レーザー治療、そして手術があります。

薬物療法

多くの緑内障患者にとって、点眼薬による治療が最初の選択肢です。これにより、眼圧を下げることが可能になります。複数の点眼薬を組み合わせることもありますが、副作用を最小限に抑えつつ、確実に効果を得るためには、正しい点眼方法が重要です。

レーザー治療

レーザー治療は、虹彩に小さな穴を開けることで房水の流れを改善したり、線維柱帯に照射して房水の排出を促進したりする方法です。これは、特に閉塞隅角緑内障や一部の開放隅角緑内障に有効です。

手術

薬物療法やレーザー治療で十分な効果が得られない場合、房水の排出を改善するための手術が選択されます。これには、房水の流れを良くするための通路を作成する手術や、線維柱帯を切開する手術が含まれます。手術の目的は、進行を遅らせることにあり、視神経を保護することで、視野の損失を最小限に抑えます。以下に、代表的な緑内障手術の種類とその目的を詳しく説明します。

緑内障の治療で薬物療法やレーザー治療が効果を示さない場合、視神経の保護と視野損失の最小化を目的に、房水の排出を促進する手術が選択肢となります。以下は、その主な手術方法です。これらの手術は、緑内障の進行を遅らせるための重要な選択肢であり、患者の状態や緑内障のタイプによって適切な方法が選ばれます。手術にはリスクや合併症の可能性もありますので、眼科医とよく相談し、治療計画を決定することが大切です。

  レーザー虹彩切開術(Laser Iridotomy) 線維柱帯切開術(Trabeculotomy) 線維柱帯切除術(Trabeculectomy)
対象 主に原発閉塞隅角緑内障の患者。 初期から中期の原発開放隅角緑内障患者。 末期の慢性緑内障患者。
方法 虹彩にレーザーで小さな穴を開け、房水の新たな流れを作り眼圧上昇を防ぎます。 房水の排出を妨げる線維柱帯を切開し、流れを改善します。 線維柱帯を切除し、房水が結膜下に排出される新しい通路を作ります。
特徴 外来での処置が可能で、入院不要。 通常1週間程度の入院が必要で、術後は一時的に視力が低下することがあります。 10日から2週間の入院が必要で、術後の眼圧管理が重要です。

緑内障手術のリスクと注意いただきたいこと

緑内障手術は、多くの場合、視力を保つための効果的な手段ですが、いくつかのリスクが伴います。合併症には感染症、眼圧の過度の低下、視力の一時的な低下、または希に恒久的な視力低下が含まれます。手術後は定期的に眼科医の診察を受け、眼圧の管理を続けることが重要です。

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