老眼

近くがみえません。。。。

皆さんこんにちは。見え方に満足な生活を送っていますか?
満足している人もそうでない人も考えておくべき問題ですので記載していきますね。

老眼って知ってますか?

さて老眼って知ってますか?よく知ってますよね。年齢を重ねると出てきます。これは避けられない問題です。仕方ないです。諦めてください。しつこいですね。大体、早い人だと30代後半くらいから徐々に症状が出てきます。

40代半ばになるとそれまで眼に自信のあった方でも手元が見えにくくなります。ゴルフでドライバーをかっ飛ばしたときに300ヤード先のボールも見えるのにスコアが書けなくて困るよ。って言われます。
ちなみに院長のドライバーは大体、森の中なので特に困ったりはしません!
それはさておき、老眼とは調節機能、つまり遠くから近くまでシームレスにピントを合わせていく能力が弱くなった状態です。元々の眼のピントが遠くに合っている場合、手元にピントを調節できないので見えないのです。ですから、老眼鏡をかけて手元にピントを合わせることが必要なわけです。

ところが元々目の悪い、近眼の人は遠くにピントを合わせられないのでメガネやコンタクトレンズを使用しているわけですが、その状態だとやはり手元が見えなくなるわけです。
ざっくりいうと調節機能とは「見ることのできる幅」と考えてみるといいと思います。これが年齢で狭くなるわけです。日常生活ではやはり遠く(5メートル先くらい)が見えないと困るわけなので、その中心は5メートル先に持っていく必要がありますが、となると手元が見えません。
ですので両方を見るためにはメガネを複数用意して、見たい距離にあわせて付け外しして行くわけです。大変面倒くさいことだと思います。
ここで登場するのが「遠近両用メガネ・コンタクトレンズ」になります。

遠近両用レンズ

遠近両用とは、眼鏡のレンズの中に5メートル先にピントが合う箇所と、手元にピントが合う箇所を設計しているものになります。
眼鏡のレンズ設計は非常に高度・複雑ですので多くを語れるほど院長詳しくないのですが、眼鏡の下半分くらいに近くを見る用の度数を入れて、中心から上の方は遠く用の度数を入れているものが一般的なものとおもいます。
それ自体は理にかなっているのですが、やはり使いこなすには慣れが必要です。どうしても慣れにくいという方や、見えにくいという方はやはり遠く用、近く用とわけて使ってもらうのが最適かもしれません。

私はまだ早いから関係ない話ですね。

そう思っているそこのあなた!笑 それがそうでもないかもしれないという話です。

40代くらいではあまり老眼鏡をかけている方はいないかもしれません。しかし眼精疲労や肩こりで悩んでいる人はとても多いですよね。実はこれ関連がある場合があります。

現代人はスマホをみて、パソコンの画面を見ながら仕事や娯楽を楽しむことが多いと思います。つまり近めの距離での作業が圧倒的に多いわけです。
前述したように調節能力は徐々に衰えてきて見える幅が狭くなってきています。ですが、眼の中の筋肉や目の周りの筋肉を使って調節の補助をして、なんと見えるように頑張っています。

無意識にめっちゃ頑張っているわけです。

それは疲れるでしょう。夕方になってきたら眼がかすんでくる・疲れてくる場合は調整を一生懸命しているための眼精疲労であることも多いです。
眼精疲労の目薬を使うことも一つの方法ですが、仕事中だけでも軽い眼鏡をつかってみると肩こりや眼精疲労が軽減してくれるかもしれません。
いきなり老眼鏡を買ってみるのはなかなかハードルが。。。という方は100円ショップなどで販売されている安価なものをいちど試してみてはいかがでしょうか?それで、使用感がよければちゃんとしたものを購入すればいいわけですので。

治るもの?

老眼は残念ながら治るものではありません。上手に付き合っていくしかありません。
技術の進歩もあり遠近両用レンズは違和感が少なくなって来ていますし、遠近両用コンタクトレンズは様々な種類があり、当院でも多くの方に処方させていただいています。

ただ1つ、白内障の手術をして自前のレンズを人工レンズに置き換える場合だけはこの限りではありません。老視矯正眼内レンズ、老視矯正手術といわれるものです。

次回はこの話をしてみようと思います。乞うご期待!